長野電鉄(長野市)が29日発表した2024年3月期の連結決算は、最終損益が8億6200万円の黒字(前の期は4億2200万円の赤字)だった。インバウンド(訪日外国人)の急増により主力の交通事業の収益が回復した。子会社が運営する「地獄谷野猿公苑」(長野県山ノ内町)を訪れる外国人も増えた。自動車販売事業では軽自動車が好調に推移した。
売上高は前の期比15%増の180億円、営業利益は同6.6倍の6億1100万円だった。需要が高まる一方でバスやタクシーの運転手不足による機会損失が発生しており、引きつづき人手確保に力を入れる考えだ。
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