栃木県を中心に酒蔵やブルワリーなどが出展し、酒の試飲も実施した(22日、宇都宮市)

酒類卸の横倉本店(宇都宮市)は22日、同市内のホテルで業界関係者向けの展示会「美酒探訪2024」を開いた。開催は新型コロナウイルス禍を挟んで2019年以来5年ぶり。栃木県内の15の酒蔵や4つのブルワリー・ワイナリーをはじめ県内外から69社が出展し、地元の飲食店関係者ら500人近くが集まった。

栃木県は古くからの米どころで酒蔵が多く、近年は国際的な品評会で最高賞を受賞するなど世界な評価も得る。1673年創業と県内最古の第一酒造(佐野市)の島田嘉紀社長は「東京圏でも業界人や日本酒好きを中心に栃木の酒の知名度は高まっている。スパークリング日本酒などの売り上げも伸びている」と話す。

コロナ禍で飲食店での酒類の提供が制限され、酒類の販売は大きく落ち込んだ。「宴会需要は回復しつつあるが、消費量はコロナ禍前の水準に追いついていない」と横倉本店の横倉正一社長は述べ、販売促進に力を入れる。

大手ビールメーカーや県外の日本酒、焼酎メーカーも多数出展した。酒類や飲食店業界が最近力を入れる、お酒が飲めない人も楽しめるノンアルコールや低アルコールの商品も目立った。

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