CVT部品のプーリーをバギー向けに供給する

変速機大手ジヤトコ(静岡県富士市)は22日、水上バイクなどを手掛けるカナダのBRP製のバギー用変速機向けに部品の供給を始めたと発表した。2025年に複数の新機種向けにメキシコの拠点から20万個を出荷する。CVT(無段変速機)技術を水上バイクやバギーのような「レクリエーショナルビークル」に転用し商機を広げる。

ジヤトコの佐藤社長は電動化への対応やCVTの転用について語った(22日、横浜市)

横浜市内で開催中の自動車技術展で22日、佐藤朋由社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。BRPの駆動装置を製造する子会社向けに4月から変速機部品のプーリーを量産し始めた。メキシコの拠点にある製造ラインを転用する。佐藤社長は「CVTの技術が生かせる分野はまだいろいろとありそうだ」と話した。

ジヤトコは30年までに電気自動車(EV)の基幹装置「イーアクスル」について年間500万台の生産体制を整える計画を掲げ、24年度に生産準備が完了予定。自動車のほか、電動アシスト自転車や電動バイク向けユニットなどの新規事業にも取り組みCVTで培った技術の横展開を進める。

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