ビジネス相談仲介のビザスクが発表した2024年2月期の連結決算は最終損益が126億円の赤字(前の期は7500万円の黒字)だった。21年に買収した同業の米コールマン・リサーチ・グループの取扱高が市況悪化を受けて想定を大幅に下回った。144億円の減損損失を計上し、145億円の特別損失が発生した。
ビザスクは海外事業を強化するために、買収当時の売り上げが3倍近くあったコールマンを買収した。コールマンはコンサルティング会社や機関投資家向けに知見を持つ人材を紹介する。米国でM&A(合併・買収)市場が停滞している影響を受け、業績が低迷したほか採用調整なども遅れた。
23年12月期のコールマンの取扱高は4073万ドル(約62億円)と買収時から31%減となり、のれんの全額を減損処理した。15日に開いた説明会で端羽英子最高経営責任者(CEO)は「外部環境にかかわらず成長できるように、コールマンのプラットフォームで生成AI(人工知能)を活用するための投資をし、国内顧客の海外マッチングも強化していきたい」と述べた。
売上高は前の期比7%増の89億円、営業損益は5900万円の赤字(前の期は400万円の黒字)だった。
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