このうち高島屋は、中元商戦が本格化するこの時期にあわせて、自宅用の需要をねらった試食イベントを今月、都内で初めて開きました。

お中元を贈ったことがない若い世代の人も参加し、フルーツを使ったピザなど5つの商品について監修したシェフや生産者から説明を聞き、味を確かめていました。

このデパートでは、企業などでやりとりされる贈答用が以前は売り上げの9割近くを占めていましたが、ここ数年は減少傾向で、代わりに個人が自宅用などに購入するケースが増えているということです。

参加した20代の男性は、「お中元を贈ったことはありませんが、自分で買うのもいいし、家族や友人にあげるのもいいかなと思いました」と話していました。

企画宣伝部の手島将隆さんは「新しい楽しみ方も提案し新規のお客様にアプローチしていきたい」と述べました。

矢野経済研究所によりますと、お中元の市場規模は縮小傾向で、おととしは6820億円と、5年前より1000億円近く減ったということです。

大手デパートではこのほか大丸松坂屋百貨店がカレーやギョーザといった食卓向けの商品を集めたカタログをつくるなど、個人が自宅で消費するニーズを掘り起こそうという動きが広がっています。

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