日本航空(JAL)が7月から、ボーイング787の機体で、非常口の数と同じ8人の客室乗務員(CA)を配置する運用に変更する。これでJALの定期便すべてで非常口と同数のCAが配置されることになるという。
航空法上は50席に1人のCAを配置すれば足りるが、1月の羽田空港での衝突炎上事故を受け、「安全とサービスの両方を総合的に勘案した結果」(JAL広報担当者)としている。
JALによると、ボーイング787(座席数186~291席)には八つの非常口があり、すべての非常口に配置するためCAが8人以上乗る運用に変える。
変更されるのは国内線の約7%の便にあたる。国際線はこれまでも通常、非常口と同数以上のCAが搭乗していた。
1月2日に羽田空港で起きたJAL機と海上保安庁機の衝突炎上事故では、JAL機は八つの非常口に対して9人のCAが搭乗していた。すべての非常口を確認した結果、五つの非常口は火災のため開けず、CAが安全と判断して開けた三つの非常口から乗客は避難した。(角詠之)
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