大同信号の25年3月期は政策保有株の売却益などで純利益が2.6倍になると見込む

大同信号は16日、2025年3月期の連結純利益が前期比2.6倍の15億円になる見通しだと発表した。政策保有株の売却益や23年9月に発生した火災の保険金収入を計上する見込みで利益水準を押し上げる。営業利益は15%減の11億円の見通しで、前期に鉄道事業者から受注があった反動が出る。

25年3月期の年間配当は1株12円の計画で前期より2円増配する。12億4500万円を上限とする自社株取得枠も設定した。

同日発表した24年3月期の連結決算は、売上高が前の期比7%増の207億円、純利益は3%減の5億7000万円だった。23年9月にグループ会社の三工社(東京・渋谷)の山梨県の拠点で火災が発生した。他の拠点の操業改善などで補い営業増益を確保したものの、火災損失を約6億円計上し最終減益だった。

火災の損益への影響に対する経営責任を明確にするとして、佐藤盛三社長と、三工社の社外取締役を兼ねる専務取締役の24年6月の月額報酬を10%返上する。

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