このうち
▽三菱UFJフィナンシャル・グループの昨年度1年間の最終利益は、前の年度と比べ33.5%増えて1兆4907億円
▽三井住友フィナンシャルグループの最終利益は19.5%増えて9629億円となり、いずれも過去最高を更新しました。

また
▽みずほフィナンシャルグループの最終利益は22.2%増えて6789億円でした。

この結果、大手金融グループ3社を合わせた昨年度の最終利益は初めて3兆円を超えました。

これは、金利が高いアメリカを中心に貸出金の利ざやが拡大したうえ、円安によって日本円に換算した収益が押し上げられたことや、国内で環境関連や人手不足対策の設備投資のほか、企業買収の資金需要が高まったことが主な理由です。

また、今年度1年間の業績見通しについては、3社いずれも最終利益がさらに増えると見込んでいます。

大手金融グループ3社がコメント

三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長は、記者会見で「今まで海外の投資をやって来たが、いよいよ国内でお金が動き出す。企業のニーズをちゃんと捉えるとともに、NISAで個人のお金も動き出すと思うので、国内でお金が回るようになればプラスになってくる」と述べました。

三井住友フィナンシャルグループの中島達社長は、記者会見で「日々、大企業の経営者と接する機会が多いが、経営者が非常に前向きに物事を捉えて、積極的に行動しようとしている実感がある。日本の前向きな成長に向けた動きは続くのではないか」と述べました。

みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長は「多くの企業のモードが変わり投資に前向きになっているのは事実。ただ、実質賃金はマイナスの状況が続いているので、そこが回復し消費も戻ってくることが日本経済にとっては一番大きなポイントだ。懸念は円安が物価にどういう影響を与えるかだ」と述べました。

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