朝日インテックが15日発表した2023年7月〜24年3月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%増の140億円だった。新型コロナウイルス禍が落ち着いたことで手術件数が回復し、カテーテル(医療用細管)といった医療器具の販売が伸びた。円安も海外収益を押し上げた。
売上高は16%増の807億円だった。海外売上高は19%増えた。円安効果に加え、欧米や中国でカテーテルや医療用ガイドワイヤなどの需要が拡大した。国内売上高もガイドワイヤの伸びが貢献し8%増と堅調だった。
営業利益は196億円と20%増えた。為替レートは1ドル=147円13銭と、10円近い円安水準だった。対ユーロでも円安が進んだ。円安効果は19億円の営業増益要因となった。
24年6月期通期は売上高が前期比11%増の1003億円、純利益が13%増の148億円とする従来見通しを据え置いた。
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