キヤノンはミラーレス一眼の旗艦モデル「EOS R1」を発売する

キヤノンは15日、ミラーレス一眼カメラで初の旗艦モデル「EOS R1」を2024年内に発売すると発表した。新開発した画像センサーや処理エンジンを搭載し、スポーツなどで交錯する被写体を高精度に認識してピントを合わせられるようにした。報道カメラマンなどプロ向けの需要を取り込む。

新型機は同社が18年から展開するミラーレス一眼ブランド「EOS Rシステム」で初の旗艦モデルになる。キヤノンは最高クラスの性能や耐久性などをもつ機種を旗艦モデルと位置づけており、これまではデジタル一眼レフなどに限られていた。

光を電気信号に変える「CMOSセンサー」を含む映像エンジンシステムを刷新し、大量のデータを高速で処理できるようにした。被写体の追尾機能の向上につながり、サッカーなどのスポーツで撮影したい選手の手前に別の選手が重なっても、狙った選手を追尾し続けることができる。

自動でピントを合わせるオートフォーカスに「アクション優先」と呼ばれる機能も追加した。スポーツでシュートなど特定の動きをしている選手を自動で判別して、瞬時にピントを合わせることができる。

発売に向けて、世界のスポーツイベントなどでフィールドテストを進める。すでにプロ向けに貸し出しを始めている。

キヤノンは23年のレンズ交換式デジタルカメラの販売台数で世界シェア5割を握るトップだ。「EOS」シリーズの累計生産台数は1億台を超えており、新型機でプロ向けの需要を取り込んでブランド価値を高めたい考えだ。

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