「昆布が復活してきた」と話すのはフジッコの福井正一社長。つくだ煮「ふじっ子煮」などの昆布製品は、近年複数回にわたって値上げしたものの販売数量が増え、金額ベースでは前年比10%近く伸びた。顧客の高齢化で減少傾向だった昆布が伸びた理由について「小麦の値上がりで、パンや麺といった主食の一部がご飯に流れたからでは」とみる。
2024年3月期の連結決算は売上高が前の期比3%増の557億円、営業利益は22%増の15億円だった。ただ、和総菜の原材料は年々上昇していて「ほぼ全品でさらなる値上げも検討している」と説明した。25年3月期は「豆製品を伸ばしたい」として、スーパーでの試食販売などマーケティングを強化する方針だ。
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