自動車チェーンの大同工業は14日、2025年3月期の連結純利益が前期比約4.7倍の16億円になる見通しだと発表した。前期は原材料やエネルギー価格の上昇分を販売価格に転嫁するのが遅れた。新家啓史社長は「今後もコストアップが予想されるが、タイムリーに売価に反映させる」と話した。売上高は同1.4%増の568億円を想定する。

大同工業の新家社長は「コスト上昇分をタイムリーに売価に反映させる」と話した(14日、金沢市)

決算記者会見では新しく中期経営計画を策定したことも発表し、27年3月期に680億円の売上高を目指すとした。24年3月期の最終損益は3億4200万円の黒字(前の期は2億5700万円の赤字)、売上高は前の期比2%増の560億円だった。欧州市場では二輪車用チェーンなどが好調だったが、日本やアジア市場では価格転嫁の遅れが響いた。

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