ロート製薬

ロート製薬は13日、2025年3月期の連結純利益が前期比3%増の320億円になりそうだと発表した。インバウンド(訪日外国人)が増加しスキンケア商品の販売が国内で堅調なほか、海外でも新ブランドの立ち上げなどを受けて中国や東南アジア市場で主力商品が伸びる。配当は年30円と前期の27円から3円積み増す。増配は21期連続となる。

売上高は11%増の3000億円、営業利益は7%増の430億円を見込む。いずれも過去最高を更新する。

同日発表した24年3月期の連結決算は、純利益が前の期比17%増の309億円、売上高が14%増の2708億円だった。新型コロナウイルスの感染予防の規制緩和に伴いマスク着用の頻度が減り、伸び悩んでいたリップクリームなどの販売が回復した。

営業利益は18%増の400億円で、日米欧アジアの全地域で前年を上回った。特に米国では医療用消毒薬などを販売する子会社のハイドロックス・ラボラトリーズが業績をけん引し、米国の営業利益は67%増となった。販管費や原価の低減なども進め、売上高営業利益率も高めた。

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