ロイヤルホテルは13日、2024年3月期の年間配当を5円にすると発表した。旗艦のリーガロイヤルホテル(大阪市)の土地と建物を23年3月に売却して運営に特化し、コスト削減の取り組みなどが寄与して前期は5年ぶりの営業黒字となった。これを受け、1997年3月期以来27年ぶりとなる復配を決めた。
2024年3月期の連結決算は純利益が土地と建物の売却益を計上した反動で前の期比93%減の9億円だった。営業損益は5億円の黒字(前の期は29億円の赤字)、売上高は22%減の206億円となった。リーガロイヤルホテルで運営に特化する構造改革に伴い売上高が減った。
27年3月期まで3年間の中期経営計画も発表した。最終年度に営業利益を24年3月期比で8割増となる10億円、売上高を3割増の270億円に引き上げる。27年3月期以降に大阪や沖縄、福岡で宿泊主体型ホテルの開業を予定する。体験を楽しむ独自性の高いホテルとして新たなブランドを立ち上げる考えも明らかにした。
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