ダイフクの24年3月期の連結純利益は過去最高だった

ダイフクが10日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比10%増の454億円だった。2期連続の過去最高益となった。半導体向け設備の市況悪化などで受注高は減少したものの、豊富な受注残をもとに自動車の生産ラインや空港向けシステムの販売が好調だった。

売上高は2%増の6114億円、営業利益は5%増の620億円だった。受注高は16%減の6203億円だったが、同日の記者会見で下代博社長は「半導体の需要は足元で回復している。今期の受注環境は改善していく」とみる。

新しい中期経営計画も発表した。今期から12月期決算に変更する。中計では27年12月期に売上高8000億円、売上高営業利益率11.5%、自己資本利益率(ROE)13%を掲げた。

24年3月期のROEは13.2%だった。中計のROEは保守的にも見えるが、日比徹也最高財務責任者(CFO)は「自己資本が膨れあがる。これは将来の成長投資に振り向けるため、自社株買いの動きはとりずらい」と説明した。

24年12月期の連結決算は売上高が5500億円、純利益は390億円を見込む。

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