中国電力は今月7日、松江市にある島根原発2号機を、2012年1月に定期検査のため停止して以来、およそ13年を経て再稼働させました。

そして、作業が順調に進んだとして、23日午後1時ちょうど、発電機と送電設備を接続する操作を行い、発電と送電を再開しました。

今後、原子炉の出力を段階的に引き上げ、営業運転の開始は、来月10日を予定しているということです。

島根原発は中国電力にとって唯一の原発で、出力82万キロワットの2号機が発電を再開したことで、電源構成に占める原子力発電の割合は1割程度になると見込んでいます。

また、全国で唯一、県庁所在地に立地する原発で、30キロ圏内には島根県庁や松江市役所もあることから、緊急時の危機管理態勢が課題となっています。

中国電力 中川社長「心から感謝」

島根原子力発電所2号機の発電再開を受けて、中国電力の中川賢剛社長は、「およそ13年の歳月を経て、再び発電所を稼働させることが出来、心から感謝申し上げます」などとするコメントを発表しました。

このなかで中川社長は、「島根原発2号機で発電した電気は、中国地方を中心とした電力の安定供給を支えるとともに、カーボンニュートラルの達成や電気料金の安定化に不可欠なものです。発電を再開したことは、環境負荷の少ない、低廉な電気を安定して届けるという使命を果たしていく上で極めて重要な意味を持ちます」としています。

そのうえで、「安全確保を第一に、引き続き緊張感を持って、営業運転の再開、その後の安定運転の継続に向け、設備の健全性の確認を確実に進めてまいります」としています。

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