調査のため、尼僧叡敦さんが住職から性暴力を受けたと訴える四国地方の寺に入る天台宗の担当者=7日午後

 四国地方の天台宗の寺で14年間にわたり性暴力を受けたとして、50代の尼僧叡敦さん=法名=が60代の住職らの僧籍剥奪を求めている問題で、天台宗務庁(大津市)の担当者が7日、住職の寺を立ち入り調査したことが、叡敦さんの代理人弁護士への取材などで分かった。

 住職は「天台宗から何も話さないように言われている」とコメントを避けた。天台宗務庁の担当者は取材に応じなかった。

 担当者は調査後、叡敦さんとも面会した。叡敦さんは適切な実態把握がされたかどうかに関し、取材に「第三者ではなく、内部の人間による調査なので疑問が残る」と話した。

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