八戸市の無職、宮本菜々美被告(22)は、ことし1月、同居していた交際相手の関川亮被告(32)とともに自宅アパートの浴槽で当時5歳の長女の宮本望愛さんに水を浴びせて放置し、死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われました。

10日の判決で、青森地方裁判所の藏本匡成裁判長は「女の子は日常的に虐待を受けたあげく、暗くて寒い浴室の中に立たされ、『ごめんなさい』と繰り返し謝っても誰も助けてくれない状況の中、徐々に衰弱していき、亡くなった。元気で優しかった女の子を理不尽にも死亡させた結果は重大だ」と指摘しました。

その上で、「交際相手から暴力を振るわれることもあるなど一定程度酌むべき事情があることを考慮しても刑事責任は重い」として、懲役12年の求刑に対し、懲役9年を言い渡しました。

弁護士によりますと、宮本被告は判決について控訴しない意向だということです。

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