神奈川県警麻生署は12日、川崎市麻生区の80代女性がテレビに出演する経済アナリストをかたる人物の投資話を信じて、現金3千万円をだまし取られたと発表した。署は「有名人から直接投資話が来ることはない。詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。

 署によると、女性は2月14日、スマホでネットニュースに掲載された投資関連の広告をクリックし、経済アナリストを名乗る人物とLINEで友だち登録。その後、自称・経済アナリストらに「投資」サイトに誘導され、2千万円を送金した。「1億2千万円の利益が出た。手数料が必要」と言われ、さらに1千万円を送金したという。多額の送金を不審に思った金融機関が女性に事情を聴き、被害が発覚した。

 やりとりはすべてLINEで、女性は「アナリストはテレビで知った顔で、信じてしまった」と話しているという。

 著名人らになりすましてお金をだまし取ろうとする詐欺広告をめぐっては、写真や名前を無断利用された実業家の堀江貴文氏や衣料品通販大手「ZOZO」創業者の前沢友作氏ら著名人が被害を訴え、政府に法規制も含めた早急な対策を求めている。(村上潤治)

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