国内で人工哺育された雌のホッキョクグマ「ピース」が25歳を迎え、愛媛県砥部町の県立とべ動物園で7日、誕生会が開かれた。ピースは母グマが育てようとせず、飼育員の手で育てられてきた。ホッキョクグマの人工哺育は難しいとされ、国内の生存記録をさらに更新した。 1999年12月2日に同園で生まれたピースは、縫いぐるみのような真っ白で丸々とした姿が特長の人気者。誕生会では生後しばらく毎晩自宅に連れ帰って育てた飼育員高市敦広さん(54)が「この日を元気に迎えられてうれしい」とあいさつした。来園者約500人が見守る中、果物や氷で作られたケーキを贈られると、ピースはうれしそうに食べていた。
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