昭和19年・1944年12月7日に起きた昭和の東南海地震は、南海トラフを震源とするマグニチュード7.9の地震で、激しい揺れと津波によって東海地方を中心に1200人余りが亡くなったとされています。

静岡県袋井市の袋井西小学校の前身となる国民学校では、20人の児童が亡くなったということで、6日は5年生の児童およそ80人が教室に集まり、80年前にこの地震を経験した卒業生の木野晃さん(91)から当時の体験を聞く授業が行われました。

木野さんは授業の最中に突然、強い揺れに襲われ「とても立っていられず、死ぬだろうと思った」と当時を振り返り、自分は外に避難できたものの、多くの児童が倒壊した校舎の下敷きになったことを説明しました。

その上で「落ち着いて行動をとり、自分の命は自分で守るように」と児童たちに呼びかけていました。

参加した児童は「南海トラフ地震についても、ふだんから何をするか考えておかないといけないと思いました」と話していました。

木野さんは「家に帰ったら、こういう勉強をしてきたよと家族みんなで話をしてもらえれば、被害を最小限にできると思う」と話していました。

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