リニューアルされたのは、東京 港区にある東京慈恵会医科大学附属病院の小児科の外来と病棟で、オープニングセレモニーが開かれました。
受付でゲームのキャラクターが出迎え、ゲームの中で集めるリングをたどっていくと、入り口から廊下、そして診療を受ける部屋に向かうようになっています。
また、不安を感じやすい処置室には、天井や壁などにもキャラクターがあしらわれ、治療を受ける間、天井にキャラクターの映像が映し出されるしかけもあります。
リニューアルは、子どもたちにとって病院を少しでも安心できる場所にしたいと、小児科のスタッフと、ゲームを展開する「セガ」などが1年余りかけて計画して実現したということです。
小児科の大石公彦教授は「子どもが病院で元気に過ごしてくれると親御さんも元気になりますし、医療従事者のモチベーションも上がります。医療従事者の定着にもつながると期待しています」と話しています。
また、セガサミーホールディングスの里見治紀社長は「私自身、5歳で入院した経験があり、当時不安だったことを思い出しました。感動体験を提供することがミッションだと思っているので、キャラクターで子どもたちの不安を少しでも解消したいです」と話していました。
通院する子どもの母親「ありがたい」
西山潤さん(7)は、生後10か月から病院で頭蓋骨を広げる治療を受けてきました。
おととし11月にも手術のため1か月間ほど入院し、その後も病院に通いつづけています。
母親の千晴さんによりますと、毎回、病院に行くときには潤さんがどんな治療を受けるのか聞いてくるということで、病院に連れて行くことに心苦しさを感じていたといいます。
千晴さんは「息子からはいつもこわいことをするのか、痛いことをするのかと聞かれます。病院に行けばゲームのキャラクターに会うことができるので一歩踏み出してくれるのではないかと思います。こういう取り組みはありがたいです」と話していました。
また潤さんは「キャラクターの足が早いところが好きです。あちこちにいるのでうれしいです」と話していました。
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