秋篠宮さまは、誕生日を前にお住まいのある赤坂御用地で記者会見に臨まれました。

秋篠宮さまはこの1年で印象に残ったこととして元日の能登半島地震を挙げ、9月の大雨で二重の災害になったとして「非常に大きなことであり、亡くなられた方たちへの哀悼の意を表するとともに、被災された数多くの方たちへのお見舞いを申し述べたく思います。そして速やかな復旧を心から願っております」と述べられました。

また、ノーベル平和賞に日本被団協が選ばれたことについて「核兵器のない世界を目指して活動されてきたこと、その団体がノーベル平和賞を受賞したことに深い感慨を覚えます。人々が安心して暮らせる平和な社会というのは皆が願っていることだと思います」と話されました。

11月、三笠宮妃の百合子さまが亡くなられたことについては、ことし1月に会ったのがたぶん最後だったと振り返り「大変寂しい気持ちであります」と話されました。

また10月、大たい骨を骨折して手術を受けられた上皇后さまの様子に触れ「私の印象ではとても回復が早いのではないかと思い、嬉しく思いました。リハビリは非常に大変だと思いますけれども、より回復され、そして上皇陛下と共に健やかに過ごしていただくよう願っております」と述べられました。

長男の悠仁さまがことし9月に成年を迎えられたことについては「親の立場で見ると、本当についこの前までチャイルドシートに乗っていた子供が、もう成年なのかと思うと実に時の流れが速いということを実感いたします」としたうえで、将来、皇位を継承する立場として期待することを尋ねられると「一つ一つ自分が関わる仕事を大事に思って、取り組んでほしい」と話されました。

一方、紀子さまがことし9月の誕生日に当たっての文書で、インターネット上などの秋篠宮家へのバッシングともとれる情報について「思い悩むことがあります」と記されたことの受け止めを聞かれると「バッシング情報というのは、これは第三者と当事者では恐らく意味合いが異なってくるように思います。当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないかと思います」と述べられました。

そのうえで「全体のうちのどれぐらいの人たちが、そういうものを出していて、またその割合がどうなのか、そういうものを俯瞰してみないとどういうふうに受け止めるかっていうのは難しいと思います」と話されました。

そして次女の佳子さまについて「公的な活動の幅が広がっていると思います。私から見て娘はそれ一つ一つ非常に大切に、そして一所懸命取り組んでいると思っております」としたうえで、結婚については「何か話し合ってるということは今はありません」と述べられました。

秋篠宮ご一家の映像公開

秋篠宮さまの誕生日にあたって、宮内庁は、11月3日に秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、それに長男の悠仁さまが、かつて赤坂御用地にあり昭和天皇の弟の秩父宮が住んでいた「表町御殿」の写真をご覧になっている映像を公開しました。

「表町御殿」は昭和20年5月の空襲で焼けるまで、いま秋篠宮邸がある場所に建っていました。

ご一家は、写真を見ながら周辺の庭や池などの様子の移り変わりについて話されていたということです。

また、映像にはご一家がお住まいの庭の池のそばから「表町御殿」があった場所をご覧になっている様子も収められています。

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