ダイハツ工業の認証不正問題で親会社のトヨタ自動車に多額の損失が生じたのは、取締役らがダイハツの監督を怠ったためだとして、トヨタの株主2人が豊田章男会長ら5人に55億円を同社に賠償するよう求める株主代表訴訟を起こしたことが29日、分かった。  訴状によると、ダイハツには工場の操業停止や下請け企業への補償などで880億円の損害が生じ、全株式を保有するトヨタも同額の損害を受けたと主張。豊田氏らにはリスクに対応する体制を構築しなかった過失があるとしている。  トヨタは「訴状の内容を確認し、当社の取り組みが裁判に正しく反映されるよう対応していく」とのコメントを出した。

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