環境省が公表した水道水の調査結果
調査結果は、給水人口の98.2%をカバーするものの、未発表の水道水調査の結果が、実はまだ残っている。小規模な「専用水道」の8189設置者分は「集計中」だ。この中には、これまでに汚染が確認された自衛隊基地などが含まれている。全ての結果の発表の見通しは立っていない。(松島京太)◆全国の水道調査、超過「ゼロ」は2020年以降で初
「今回は小規模な水道事業者も含めて調査を依頼している」。2024年6月、伊藤信太郎環境相=当時=が閣議後会見で調査の「拡充」を強調した。水道水のPFAS調査の拡充を説明する伊藤信太郎環境相=2024年6月25日
水道事業を管轄する環境省と国土交通省は2024年度から、これまで実施してきた規模の大きい水道事業を対象とした調査に、給水人口が5000人以下の「簡易水道事業」や「専用水道」を加えるとした。 2021~23年に岡山県吉備中央町の浄水施設で高濃度のPFASが検出されるなど、見落とされがちな小規模な水道事業にも、検査結果の報告を求めた形だ。◆「専用水道」分はまだ集計中?
しかし、11月29日の発表分に新たに含まれていたのは、簡易水道事業のみ。全国3755事業者のうち3595事業者から回答があり、検査をしていたのは2297事業者だった。 専用水道は8189設置者もあり、集計に時間がかかっているようだ。◆専用水道には自衛隊基地も含まれる
環境省が公表した水道水の調査結果。PFASの検出限界値を下回ったことを示す「ND」が目立つ
専用水道とは水道法に規定されている自家用水道などのことを指す。商業施設、学校、寄宿舎などが使用し、主に井戸水を水源として使用している。 東京新聞と京都大の調査では、PFAS汚染が問題となっている...残り 814/1627 文字
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