公害の原点とされる栃木県の足尾鉱毒事件の解決のために尽力した田中正造(1841~1913年)の言葉を記したカレンダーが復活販売されている。群馬県館林市のNPO法人「足尾鉱毒事件田中正造記念館」が、2022年に活動を終了した栃木県佐野市の市民団体「田中正造大学」の事業を引き継ぎ、25年版を作成した。 両市は有害物質が流れ出た渡良瀬川流域にあり、佐野市は正造の出生地。カレンダーは正造大学が91~21年版まで、世相から正造の言葉を選び、直筆の書を印刷し発行していた。活動終了後も再開を望む声が寄せられていた。 25年版には「天の監督を仰がざれバ凡人堕落 国民監督を怠れバ治者盗を為す」と中央に記した。正造研究家の赤上剛さん(83)によると「国民が正義人道に即した生き方をすることが社会の基本だ。その国民が政治家をしっかり見張っていれば、でたらめな政治を許すことはない」との意味だ。 カレンダーは1部500円。記念館で販売する他、郵送でも受け付ける。問い合わせは記念館、電話0276(75)8000。
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