群馬県は、国が数値化した医師の充足度を示す「医師偏在指標」が全国で37番目と低い水準になっていて、医師不足の深刻化が指摘されています。
こうした状況を受けて、県と都内にある3つの大学は、大学卒業後に県内の指定の医療機関で10年間勤務すれば奨学金の返還が全額免除される医学部の「地域枠」の導入を決め、県庁で協定の締結式が行われました。
地域枠の定員は、東京医科大学が2人、杏林大学と帝京大学がそれぞれ1人で、来年4月から設けられます。
締結式の中で、山本知事は「この制度を通じてより安定的に医師を確保し、将来にわたって群馬県の医療提供体制を強化していきたい」と述べました。
これに対し、東京医科大学の宮澤啓介学長は「群馬県の地域医療に貢献できる人材を育て上げていきたい」と述べました。
県は、このほか群馬大学にすでに設けている地域枠についても、2025年4月から定員を今の18人から23人に増やすことを決めていて、地域枠は4校で合わせて27人となります。
奨学金は在学中の6年間の総額で、およそ750万円から1800万円貸与されるということです。
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