前パートナーとの複合姓を使い続ける板垣劉(いたがきりゅう)真衣さん 選択的夫婦別姓制度の導入に向けた機運が今までになく高まっている。東京新聞では10月の衆院選に合わせ、さまざまな立場から制度を求める声を伝える「選択的夫婦別姓を求めて」を連載した。今回はその番外編として、パートナーと自分の姓をつなげる「複合姓」を選んだ女性の歩みを紹介する。 ◇ ヨガインストラクター、板垣劉(いたがきりゅう)真衣さん(36)=東京都在住=は4年前、裁判所でも前例がないと言われた中国人男性との「複合姓」を家庭裁判所に申請して認められた。自身の「板垣」と夫の「劉(りゅう)」を合わせた新しい姓を手にし、その後、離婚を経て日本人男性と結婚した今も使い続けている。国際結婚でも、日本人との結婚でも姓について悩み、考えた板垣劉さんは「一番大事なのは、自分の意思で選べること」と感じている。(原尚子)
複合姓を使い続ける板垣劉真衣さん(本人提供)
日本でモデル活動をしていた板垣劉さんは2014年、交際していた中国人男性・劉さんの故郷、中国・旧満州のハルビンへ渡った。中国で芸能活動をしながら、北京大で中国語を学んだ。帰国後、20年に日本で劉さんと結婚し、悩み始めたのが姓だった。◆国際結婚に認められる「複合姓」を選んだ理由
中国では結婚しても夫婦の姓は別。日本でも国際結婚の場合は、日本人同士と違い同姓にする必要はない。ただ、共に日中を行き来して仕事をする生活の中で、互いに不利益を感じていた。板垣姓で芸能活動をしていると、中国のファンからSNSに「(A級戦犯の)板垣征四郎を想起させる」とマイナスイメージを書き込まれた。夫は、日本で銀行や賃貸などの契約をする際、中国名のためスムーズに進まないことがあった。複合姓を認めることが記された家庭裁判所からの書類=板垣劉真衣さん提供
「将来子どもが生まれたら、どちらの国でも安全に暮らせて、福祉を受けられるようにしたい」。そこで考えたのが双方の名字をつなげる複合姓だった。日本では外国人と結婚する場合に認められているが、欧米などの人と日本人とのケースがほとんどで、家庭裁判所の窓口でも漢字を使う中国人との間では「前例がない」と言われた。「それなら私がチャレンジしたい」。板垣劉さんは、どちらかの姓では生活に不利益が生じることを訴え、氏の変更を東京家庭裁判所に申請。21年に決定がおり、戸籍名が「板垣劉」となった。◆再婚した夫は「複合姓」に改姓してくれた
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