在日シンガポール大使館の元参事官の男性(55)が在任中の2月、東京都港区の銭湯で10代の男子生徒を盗撮したとして、警視庁が任意で事情聴取していたことが捜査関係者への取材で分かった。男性は行為を認めたが、警察署への任意同行は拒否したという。

警視庁(資料写真)

 捜査関係者によると、男性は銭湯の男性脱衣所でスマートフォンを使い、男子生徒の裸を撮影したとされる。銭湯からの110番で駆けつけた警察官が、スマホに保存されていた客の裸の写真を確認。男性は撮影を認め、過去に盗撮したという約700枚の画像も削除したが、署への任意同行は拒み、その場を立ち去ったという。  男性はシンガポール国籍で、同大使館の幹部である参事官の職は解かれたものの、外交官は「外交関係に関するウィーン条約」に基づき、受け入れ国での不逮捕特権が保障されている。警視庁は外務省を通じて出頭を要請する方針で、性的姿態撮影処罰法違反や児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑などでの書類送検を検討している。 

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