先月、袴田巌さん(88)が再審=裁判のやり直しを求めてから40年余りを経て無罪が確定したほか、38年前に福井市で女子中学生が殺害された事件でも殺人の罪で服役した前川彰司さん(59)の再審開始が決まりました。
22日、法務省で刑事手続きについての協議会が開かれ、有識者や法曹三者が再審制度のあり方について議論しました。
現在は証拠開示が制度化されていないため、検察に開示する義務はなく、袴田さんの審理では重要な証拠が開示されるまでにおよそ30年かかるなど、長期化が課題になっています。
法務省によりますと、証拠開示の制度化について弁護士の委員から必要だという意見が出た一方、検察の委員からは慎重な意見が出たということです。
再審の制度については、超党派の議員連盟が国会での議員立法を視野に議論を進めています。
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