牛レバーを国の規格基準を満たす加熱処理をせずに「まるで牛レバ刺し」などとうたい製造・販売したとして、京都府警は20日、食肉加工会社「Meフードシステム」(大分県中津市)の社長、枡田治基容疑者(66)=中津市宮夫=と同社食品衛生管理者の浜田豊市容疑者(66)=福岡県豊前市三楽=を食品衛生法違反の疑いで逮捕した。
府警によると商品名は「牛レバーハム」で、昨年度の売り上げは約1億円(約32万個)だった。府警は全国に出荷されたとみて詳しく調べる。押収した商品から生肉の反応が出たが健康被害は確認されていないという。
ふるさと納税関連サイトによると、商品は中津市のふるさと納税返礼品に選ばれていた。市は報道を受け、返礼品に選ばれていた同社の商品を全てサイトから削除し、受け付けを停止したと明らかにした。
逮捕容疑は共謀し昨年11月〜今年6月、同社加工所で、中心部を63度で30分間加熱するなどの基準を満たす加熱処理をしないで牛レバーを加熱食肉製品として製造し、商品を発注した大阪市の飲食店運営会社や滋賀県の個人に販売した疑い。
枡田容疑者は「法律の通り加熱しているから違反していない」と容疑を否認。浜田容疑者も容疑を否認している。〔共同〕
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