下請け業者に架空の工事代金を請求させ、会社に損害を与えたとして、警視庁捜査2課は20日、建設会社「東興ジオテック」広島CE支店の元工事部担当部長、山本佳則容疑者(50)=福岡市西区=を背任の疑いで逮捕した。認否を明らかにしていない。
警視庁によると、東興ジオテックの被害額は2016年12月から22年1月の間、約1億3千万円に上るとみられる。そのうち山本容疑者は約6千万円を受け取り、オンラインゲームなどに使っていた疑いがある。同社は22年8月、山本容疑者を懲戒解雇した。
山本容疑者は、知人の業者などに架空の資材調達費や人件費を請求するように指示していた。
逮捕容疑は20年1月から21年9月、下請け業者数社から現金などを数回にわたって自身に提供させた上で、水増しした工事代金を勤務先に請求させ、計約1800万円の損害を加えた疑い。
警視庁は下請け業者についても任意で捜査を進めている。〔共同〕
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