COP29会場で講演するWHOのマリア・ネイラ博士=15日、アゼルバイジャン・バクー(共同)
【バクー共同】温暖化の影響で、ウイルス感染症「デング熱」を媒介するヒトスジシマカの生息域が国内で拡大している。アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の会場で15日、専門家らが対策を議論。世界保健機関(WHO)のマリア・ネイラ博士は「気候危機が健康危機であることを各国の政府や保健当局は認識する必要がある」と強調した。 デング熱の今年の患者数は世界で1千万人を既に超え、過去最悪だった2023年(約630万人)を上回る状況だ。国立感染症研究所の葛西真治昆虫医科学部長によると、ヒトスジシマカの生息域は1950年ごろまでは栃木や新潟県辺りが北限だったが、徐々に北上。現在は北海道を除く全国に分布する。 デング熱は罹患すると発熱や関節痛、発疹を発症し、死に至る事例もある。ヒトスジシマカは体内でウイルスを増殖し、吸血時に感染させる。ペットボトルのキャップ1個ほどの水たまりがあれば卵を産み、成虫となる。古タイヤにたまった水から生まれることもあり、注意が必要だ。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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