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神社でペットの祈とう!?
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背景にあるのは“少子化”
【NHKプラスで配信中】(2024年11月22日(金)午前7:45まで)↓↓↓
【NHKプラス】
神社でペットの祈とう!?
岡山県新見市にある神社。
七五三の祈とうを受けているのは、犬のレオ君、3歳です。
最後に渡されたのは「ちとせあめ」、ではなくペット用のおかし。
レオ君の服もこの日のために準備したそうです。
祈とうの後、飼い主に聞くと…。
「よかったです。楽しかったです。健康で健やかに育ってほしいなって思い込めて」
いまからおよそ900年前に創建されたというこの神社。
3年前からペットの七五三を始めました。
「私がちょうどその時期に宮司を拝命いたしまして、その頃からペットも家族という認識が今は皆様の中では高くありますので、ペットの七五三をちょっと始めてみようかなと」
背景にあるのは“少子化”
この取り組みを始めた背景にあったのは少子化です。
この神社では、子どもの七五三は、この2年だけでも3割以上減少しました。
同じ市内の神社では、ことし、子どもの七五三の予定がないところもあると言います。
一方、ペットの七五三はSNSや口コミで広がり県外からも申し込みがあるそうで、去年はおよそ40件に上りました。
一般の参拝者や子どもの七五三で来た人に配慮するため、祈とうの時間をずらしたり、拝殿の外で行ったりと、工夫しているそうです。
市外から参拝者が来ることで地域の活性化にもつなげたいということです。
木山宮司「近くの観光地に寄ってくださったりとか、初めて新見市に来ましたという方も結構たくさんいらっしゃいますので、これをきっかけに新見市を知っていただけたらうれしいです」
ペット愛の高まりを受け新サービスも登場!
都内のフォトスタジオで七五三撮影を行っているのは、トイプードルです。
この撮影サービスは、去年から始めました。
飼い主「わんちゃんの健康と長寿を願って、七五三の写真を撮らせていただきました」
カメラマン「どう、うまくかわいく撮れるか、その子らしさを残せるように」
もともとは子どもの七五三撮影が主力でしたが、少子化の影響で先行きに不安があり、ペットにも力を入れていくことにしたといいます。
予約表にあるマークを詳しくみると、犬のマークが。
フォトスタジオ代表「七五三撮影の5件に1件がワンちゃんの撮影になっています」
ニーズの高まりを受け、20ある店舗のうち、撮影できる店舗を12にまで拡大させました。
「ワンちゃんがペットではなく家族の一員ということなので、お子さんと同じように記念日の節目をお祝いしたいというお客様が、おそらくたくさんいるんじゃないかと。ワンちゃんを家族に迎え入れている方たちを対象にしたビジネスを手掛けていきたいです」
異業種参入も!
さらに、ペットの七五三向けの商品開発に異業種が参入するケースもでてきています。
こちらは「ちとせあめ」ならぬ、「ちとせ菓子」。
商品化したのは、新潟の飲食店です。
犬の健康に配慮し作っていて、神社へのお参りや写真撮影のために買い求める人がいるそうです。
ペットの七五三 注意点は?
ただ、ペットの七五三には注意が必要なポイントもあります。
全国の神社の多くを包括する宗教法人「神社本庁」によると、「ペットの七五三は神社が独自にやっているため、神社にペットを連れて行っていいか、七五三の参拝を受け入れているかどうかなどは各神社に確認してほしい」とのことです。
また、動物が苦手な人もいるため、周囲への配慮が必要です。
獣医師の横田薫さんによると、不特定多数の人が集まる場所ではペット用おむつをはかせ、ケージやカートなどを使用するとトラブルになりにくい。
一方で、慣れない環境はペットにとってストレス。
着物の着用を嫌がらないかを確認。
着用に慣れたとしても長時間は控えるなども念頭に行動することも大事ということです。
周りの人やペットの体調などにも配慮しながら、楽しい七五三をお過ごしください!
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