神戸市で2019年、指定暴力団山口組系組員を銃撃したとして殺人未遂などの罪に問われた山健組組長、中田浩司被告(65)を無罪とした神戸地裁の裁判員裁判判決について、神戸地検は13日、内容を不服として控訴した。

判決は、現場付近の防犯カメラ映像の多くが不鮮明で犯人と断定できないと指摘。「被告が犯人の可能性は高いが、別人である可能性を否定できない」と結論付けた。

関係者によると、山健組は当時指定暴力団神戸山口組の中核団体で、山口組と対立関係にあった。その後離脱し、21年秋に山口組に合流した。

被告は山口組の中核団体・弘道会の拠点事務所前で、軽乗用車の運転席にいた組員に拳銃を6発発射し、うち5発を命中させて重傷を負わせたとして起訴されていた。〔共同〕

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