東北電力が13日、機器のトラブルで停止させた女川原発(宮城県女川町、石巻市)を再び起動させたことに関連し、村井嘉浩知事は「安全を最優先に求めた中で(トラブルが)発生し、非常に遺憾。凡ミスで見過ごせない」と苦言を呈した。

 東北電によると、トラブルは、機器を通す炉心につながる管の接続部が、ナットの緩みで外れたことが原因とされ、知事は適切な準備で防げたとの認識を示した。11日、東北電力の原子力部長に口頭で厳重注意したという。12日には東北電が作業工程を改めたチェックリストを担当課が確認したという。

 ただ、再びトラブルが起こった時には「ためらうことなく小さなミスでも、しっかりと公表する姿勢は保ち続けていただきたい」と求めた。

 一方、再稼働に反対する市民団体は13日、仙台市の東北電本店で担当者に抗議文を提出。「ナットの緩みは管理態勢の緩み」と指摘し、原子炉を止めるよう求めた。(福留庸友、吉村美耶)

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