普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐっては、大浦湾側の区域で軟弱地盤が見つかり、国は地盤の改良工事のため設計変更を申請しましたが、沖縄県が承認しないことから国が代わって承認する代執行を行い、国はことしの1月10日から工事に着手していました。
そして国は13日、代執行に伴う工事の一環として、軟弱地盤が見つかった区域に隣接し設計変更が行われている区域で、新たな埋め立てを始めました。
埋め立てが行われているのは辺野古崎周辺の5つの護岸に囲まれた場所で、午前10時半すぎにNHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、ダンプカーから次々と土砂が投入されていく様子が確認できました。
関係者によりますと、代執行に伴う工事でこれまでに行われてきたのは海上の作業ヤードや護岸の造成で、土砂を投入して行う埋め立ては初めてだということです。
国は今月、軟弱地盤にくいを打ち込む地盤改良工事の事業者を決めるための入札を始めていますが、すべての工事や手続きが終わり普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされています。
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