爪形器具でつかんだ東京電力福島第1原発2号機の小石状のデブリをアルミ製容器に入れる様子(右)とデブリの拡大写真(左)=6日(同社提供)
東京電力は12日、福島第1原発2号機で試験的に取り出した溶融核燃料(デブリ)を敷地外に輸送し、日本原子力研究開発機構の大洗原子力工学研究所(茨城県大洗町)に到着したと発表した。今後1年程度かけて分析を進め、今後のデブリ取り出しの工法検討などに活用する。 輸送されたデブリは、小石状の約5ミリ大で重さは約0・7グラム。東電によると、容器は二重にした上でビニール樹脂製の袋で密閉し、さらに放射線を遮る容器に入れて輸送。機構によると、成分や結晶状態、放射線量などを調べるほか、他の施設に試料を分けて分析することも計画している。
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