福島第一原発2号機では、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが13年前の事故のあと初めて行われ、今月7日、大きさ5ミリ程度、重さ0.7グラムの小石状のデブリ1粒が採取されました。

東京電力は、取り出した核燃料デブリの性質や状態などを詳しく分析するため、12日午後、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の研究施設に運び込んだと発表しました。

研究施設では午後1時過ぎにデブリを載せたとみられる車が敷地内に入っていきました。

原子力機構は、今後1年程度かけて溶け落ちた核燃料のほかにどういった部材が混ざり合っているかや硬さや粘りけといった性質や状態などを調べることにしていて、東京電力は得られた情報をデブリの本格的な取り出し工法の検討にいかしたいとしています。

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