内閣府は、ことし7月から9月にかけて全国の18歳以上の3000人を対象に、脳卒中や心臓病などの病気が生活に及ぼす影響などに関する世論調査を初めて行い、1656人から回答を得ました。

それによりますと、仮に自分が脳卒中を発症した場合、今の日本社会が、その後も働き続けられる環境だと思うか尋ねたところ、「そう思わない」と「どちらかといえばそう思わない」は、あわせて77%でした。

また、同じ質問を心臓病などについて聞いたところ「そう思わない」と「どちらかといえばそう思わない」は、あわせて68%でした。

働き続けることが難しいと考える理由を複数回答で尋ねたところ、脳卒中では「職場の環境が整っていない」が、心臓病では「体に負担がかからない業務への配置転換が難しい」がそれぞれ最も多くなり、本人の健康状態や意欲よりも職場環境が影響していることがうかがえます。

厚生労働省は「治療と仕事の両立に多くの人が不安を感じていることが分かった。患者を支援するさらなる環境整備を進めたい」としています。

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