東京電力は福島第1原発2号機で、2011年3月の事故後初めて溶融核燃料(デブリ)を回収した。量は約0・7グラムとごくわずかだが、分析して得られた情報を活用し、30年代初頭に本格的な取り出しを始める計画。対象は取り出しの支障となる使用済み核燃料プールの燃料搬出を終えている3号機で、25年度前半の工法具体化を目指す。  1~3号機は東日本大震災で原子炉が冷却できなくなり、炉心溶融(メルトダウン)を起こした。溶け落ちた核燃料が制御棒などの構造物と混ざってデブリとなり、1号機に279トン、2号機に237トン、3号機に364トンあると推定される。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。