福島第一原発2号機では、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが13年前の事故のあと初めて行われ、7日、大きさ5ミリ程度の小石状のデブリ1粒が取り出されました。
東京電力は8日、取り出したデブリの重さを量った結果、およそ0.7グラムだったと明らかにしました。
計画では数グラムの核燃料デブリを採取することになっていて、分割して複数の研究施設で分析する予定になっていたことから、主に分析を担う日本原子力研究開発機構は十分な分析を行う上では1グラム程度はほしいとしていました。
東京電力の担当者は8日夕方の会見で、およそ0.7グラムが十分な量かどうかについて「この量で足りるかどうかは現時点でははっきりとはわからない。研究施設に運んだあと、どのように分けるかはこれからの検討になる」と話していました。
福島第一原発には1号機から3号機まであわせておよそ880トンの核燃料デブリがあると推定されていて、東京電力は試験的な取り出しで採取したデブリを分析し得られたデータを、本格的な取り出し工法の検討などにいかすとしています。
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