東京電力福島第1原発2号機で採取した溶融核燃料(デブリ)について、東電は8日、重さが0.7グラムだったと発表した。水素濃度も測定し、検出限界値未満だった。基準を満たしているとして東電は近く、成分分析のため、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の研究所に運搬する。ルートや日時は、混乱を避けるためとして明らかにしなかった。

7日に東京電力が公開した、はさみのような器具でつかんだデブリを容器に入れる様子=同社提供

 東電はこれまで、重さが3グラム以下のデブリを採取するとしていたが、採取時には測定していなかった。デブリは大きさが直径5ミリほどの小石状で、7日に原発事故後で初めて回収された。  わずか0.7グラムで分析ができるかについて、東電の担当者は「この範囲でやれることをやっていく」と説明した。(荒井六貴) 

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