栃木遺体遺棄事件 仲介役 “実行役にも報酬渡した”趣旨の供述

4月16日、栃木県那須町で都内の会社役員、宝島龍太郎さん（55）と妻の宝島幸子さん（56）の遺体が見つかった事件で、警視庁は5月1日、実行役とみられる韓国籍の姜光紀容疑者（20）と元俳優の若山耀人容疑者（20）を遺体を損壊した疑いで逮捕しました。

これまでの調べで、すでに逮捕されている佐々木光容疑者（28）が知人の平山綾拳容疑者（25）に遺体の処理などを指示し、それを平山容疑者が飲み友達だった姜容疑者らに依頼したとみられています。

捜査関係者によりますと、平山容疑者は調べに対し「事件当日、居酒屋の店内で佐々木容疑者から1000万円以上を受け取った。姜容疑者と若山容疑者にも報酬を渡した」という趣旨の供述をしているということです。

一方「指示役」とみられる佐々木容疑者は「4月初旬にある人物から依頼を受けた」などと供述していて、那覇空港で身柄を確保されたとき現金数百万円を所持していました。

警視庁は仲介役や実行役などそれぞれが報酬目的で関わった疑いがあるとみていて、ほかに事件を主導した人物がいるとみて捜査を進めています。