“ルフィ”広域強盗事件 6件関与の23歳実行役に無期懲役判決

住所不定、無職の永田陸人 被告（23）は去年1月、狛江市の住宅に侵入し、この家に住む90歳の女性をバールで殴るなどして死亡させた事件など6つの事件に関わったとして強盗致死などの罪に問われました。

7日の判決で、東京地方裁判所立川支部の菅原暁 裁判長は、狛江市の事件について「『娘や息子を殺す』『家を燃やすぞ』と言って被害者を脅し暴行を加えるなど犯行は拷問とも言うべきで、執ようで極めて残忍だ」と指摘しました。

そのうえで、被告が複数の事件で実行役のリーダー格を務めたとして「実行役の中で被告の責任が際立って重く、みずからの判断で他の実行役を指揮していた面があった。一連の事件で果たした役割は相当大きい」などとして、求刑どおり無期懲役を言い渡しました。

一連の広域強盗事件では主な捜査対象となった8つの事件すべてで指示役が検挙されていて、このうち狛江市の事件では「ルフィ」や「キム」などと名乗っていた指示役らと、被告を含む実行役4人が起訴され、当時19歳だった実行役の1人にはことし9月、1審で懲役23年の判決が言い渡されています。