名古屋刑務所=2023年、愛知県みよし市

 名古屋刑務所(愛知県みよし市)の刑務官7人が2022年、男性受刑者に「ばかたれ」などと暴言を吐いたり、薬が欲しいといった申し出に適切に対応しなかったりしたことが6日、関係者への取材で分かった。刑務所側は刑務官らを処分し、同日公表する見通し。

 関係者によると、刑務官は20代~40代。男性の指に勝手にインクを付けて、日課表の確認欄に押し付けたり、暴言を吐いたりした。水や必要な薬を与えないこともあったという。

 男性は22年3月、心筋梗塞による多臓器不全で死亡。遺族は適切な医療を受けさせなかったことが原因だとして、国に計約3800万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴している。

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