東京メトロは5日、有楽町線豊洲―住吉(4.8キロ)と、南北線白金高輪―品川(2.5キロ)の延伸工事にそれぞれ着手したと発表した。南北方向のアクセス向上や混雑の緩和などを図る。いずれも2030年代半ばの開業を目指す。

◆豊洲-住吉間は9分に短縮

 有楽町線は豊洲寄りから枝川、東陽町、千石の三つの中間駅(いずれも仮称)を設ける。東陽町では東西線の下に駅を設置し、乗り換えを可能とする。豊洲―住吉間の所要時間は20分から9分に短縮される。建設費は2690億円。  南北線は白金高輪から南西に敷設済みの留置線約0.3キロを利用し、環状4号などの下を通る湾曲したルートで、品川まで掘り進める。途中駅はない。建設費は1310億円を見込む。  東京メトロによると、今月1日までに延伸予定の沿線住民らへの説明会を終え、5日に各所で作業を始めた。(梅野光春) 

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