カンボジアの首都プノンペンを拠点にニセ電話をかけたとして、日本人の男25人が詐欺容疑などで昨年11月に逮捕された事件で、埼玉県警などは5日、新たに4人の男を加えた29人をニセ電話詐欺97件、計7億7000万円分の被害について、同容疑などで、さいたま地検に追送検した。

◆被害総額が三十数億円に上る模様

 県警によると、このグループが関わったとして立件した詐欺事件は、関東地方など29道府県で計110件。被害額は計約10億1700万円に上る。県警は押収したパソコンなどの解析で、被害総額が三十数億円に上るとみて捜査を進める。  追送検容疑では2023年3~9月ごろ、介護施設担当者などを装い、和歌山市の女性=当時83歳=ら96人に「介護施設に優先的に入居する権利があるので譲ってほしい」などとカンボジアから電話をかけ、この権利の名義貸しトラブルを解決する名目で現金計約7億6310万円と電子マネー821万円分をだまし取ったなどとされる。  県警によると、29人はいずれもニセ電話をかける役割の「かけ子」だった。他に少なくとも3人の男が事件に関与し、その中にリーダー格がいるとみている。  

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