巨大物流施設や大規模商業施設などが林立している千葉県船橋市の臨海部。遠方に富士山を望む=本社ヘリ「あさづる」から(七森祐也撮影)

 東京湾に突き出た埋め立て地は、時代とともにその姿を変えてきた。東京駅から東へ20キロ余りの、千葉県船橋市臨海部。現在は巨大物流施設や大規模商業施設などが林立している。  「船橋ヘルスセンター」と聞いて、懐かしさを感じる人も多いにちがいない。この地にはかつて、大浴場をはじめ遊園地、遊覧飛行用の飛行場などを備え、「東洋一のレジャーランド」と呼ばれた総合レジャー施設があった。  その施設群のきっかけとなったのが、戦後の埋め立てだった。レジャーの多様化を受け、同センターは1977年に閉鎖。跡地に「ららぽーとTOKYO-BAY」や「IKEA(イケア)Tokyo-Bay」といった商業施設が次々と建設された。  今年4月にはプロバスケットボール・千葉ジェッツふなばしの新本拠地である大型多目的アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」も完成した。  南側の浅瀬「三番瀬」産などのノリ問屋を長年営んできた船橋商工会議所会頭の篠田好造さん(70)は「残された自然をどう生かすかも、みんなで考えたい」と思いやる。(保母哲) 

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