女性従業員が死亡していたホテル付近を調べる捜査員(右)ら=1日、千葉県市原市

 千葉県市原市のホテルで、手首を縛られた従業員佐伯仁美さん(56)の遺体が見つかった強盗殺人事件で、ホテルの手持ち資金から少なくとも1万数千円が奪われたとみられることが3日、捜査関係者への取材で分かった。市原署捜査本部が被害の状況を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、佐伯さんが倒れて死亡していたフロント内には、多少の現金が常備されていたが、帳簿に記載された金額と実際の状況にずれが生じていた。

 フロントがある建物とは別棟の客室では、宿泊代精算機を工具などでこじ開けようとした形跡もあった。捜査本部は、佐伯さんの所持金も奪われた可能性があるとみて確認を急ぐ。

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